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ショッピングモールから場所は変わり、俊一達御一行は天竺………じゃなくて、とある小さな喫茶店にやってきました。
「ここ、前に俺がバイトしてたんだ」
「そうなの?興味あるかも……」
元バイト先に客として来るのは、変な気分だったが気にすることではないだろう。
久しぶりに来るけど、マスターとか元気にしてるかな?
ガチャ…
ちょっとした期待と共に、俊一は由美や美咲を引きつれて店の中に入った。
「へ~、なかなか良い雰囲気の店ね」
「お嬢様のお気に召しましたか?」
レンガ作りのレトロな喫茶店は、完全にマスターの趣味だ。
壁や天井に合わせて、テーブルや椅子も落ち着いた感じの茶色系統の色で統一されている。
店内は静かにクラシックのBGMが流れ、客の数も少なくて休むには丁度よい。
「いらっしゃい…おや?俊一くんか、久しぶりだね」
カウンターでカップを磨いていた男性が、ふと振り返って微笑んで迎えてくれた。
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