3.親友と憩いと本心

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おいしそうにミルクティーを飲む由美と美咲に満足したマスターは、改めて俊一の方に振り向いた。 「俊一くんは今日はバイトが休みなのかな?」 おっと、マスターは俺の生活が激変したことを知らないんだよな。 とりあえず、マスターにはバイトでお世話になったから、ことの経緯を説明することに……。 「ふむ、なるほどね。じゃあ俊一くんは金持ちの養子になったんだ」 「俊一くんも大変だね」 一通り話したものの、マスターは驚くこともなく聞いていてくれた。 「まぁ、こうしてかろうじて生きているからな」 説明に疲れ、一息ついていたら、隣に座っている由美がふと話し掛けてきた。 「俊一、私ちょっと空腹かも……」 ワイシャツの裾を軽く引っ張りながら話す由美。 うん、俺の中のしみじみした雰囲気ぶち壊しだよ。
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