3.親友と憩いと本心

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「ふぅ、ごちそうさまでした」 「マスター、おいしかったよ」 注文したサンドイッチを完食した由美と美咲は、楽しそうににマスターと話している。 うん。満足したようだからよしとするか。 「じゃあマスター、また来るよ」 「そうかい、俊一くんならいつでも大歓迎さ。あと、彼女は大切にね」 当然だが会計はブラックカードで由美が済ませ、三人は喫茶店をあとにした。 いろいろあって言わなかったけど、由美も美咲も彼女って訳じゃないんだよね……。 変な誤解を残したまま、俊一は空を見上げて歩く。 午後からは近くのゲーセンや、新しく出たらしい映画を見に拉致……いいえ、連れていかれました。 もちろん会計は全部カードね。 星宮市には遊ぶような場所が結構あるから、こういう時は困らないんだよ。うん。 しかし楽しい時間というのは、決まって過ぎるのが早いものである。 気が付いたときには夕方になっており、日も沈みかけていた。 「早いね、あっという間に夕方か、ボクはそろそろ帰ろうかな」
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