3.親友と憩いと本心

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夕焼けで綺麗な茜色の空の下。 誰もいない道を、二人っきりで腕を組んで歩く。 まっ、確かにシチュエーションとしてはデートに見えなくないな。 散歩感覚でのんびり歩くのは嫌いじゃない。 腕に由美がくっついて歩きにくいのも大目に見よう。 ところで、何で由美は歩きだしてから一言も喋らないんだ? 「なぁ、どうして歩こうなんて言いだしたんだ?」 夕日に照らされ、細長く映し出された自分の影を見ながらそう口に出す。 「うん。ちょっと聞きたいことがあってね……」 「聞きたいことって…俺にか?」 こくりと小さく頷くことで由美は答えた。 俺に聞きたいこと? 何だ? 小柄な由美の歩幅に合わせ、のんびりと歩きながら一人で思考を働かせてみる。 「俊一は……」 そんな俊一の思考を遮るかのように、由美がゆっくりと話しだした。
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