3.親友と憩いと本心

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「俊一はやっぱり前の両親が気になるの?」 「…………………」 いいえと答えれば、それは嘘になるだろう。 前の両親と急に別れ、全く知らない家の養子にされたんだから気にならないはずが無い。 倉凪家の両親も気になるけど、それ以上に今後の自分自身にも不安を感じる。 「ねぇ、そんな不安そうにしないで」 「えっ?」 「気付いてなかったの? 俊一、今にも泣きそうな顔してる」 由美が心配そうに見上げてくる。 俺はそんなに泣きそうな顔してたのか? ふと自分の顔を触るような仕草をしようとしたら、それを止めるように由美がそっと動いた。
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