3.親友と憩いと本心

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「今、いろんなことが不安で仕方がないでしょ?」 優しく微笑みながら、確信を得たように質問してくる由美。 女の勘ってヤツか? 鋭いな。 「…………あぁ」 冷静さを装っているけど、ホントは不安でいっぱいなんだよね。 でもやっぱりカッコ悪いとこなんか見せたくないからね。 どうしても強がっちゃうんだよ。 「大丈夫だよ」 「……何が?」 そっと俊一から離れ、夕日の眩しさに目を細めながら由美は言う。 吹き抜ける風が由美の長い髪を揺らして通り過ぎて行った。 「私が俊一に不安を感じさせないようにする………完全にとは言えないけど、できるだけ頑張るから」 なるほど、由美らしい考えだ。 「どうしてそこまでしてくれるんだ?」 由美の顔が赤い。 夕日に照らされてるからか、それとも照れてるからか……。 「そんなの、俊一が好きだからに決まってるよ。好きな人には笑っていてほしいからね」 微笑む由美の可愛さにドキッとしたが、なんとか表情に出すのは抑えられた。
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