3.親友と憩いと本心

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「やあ由美、せっかくの休日にこんなとこで何してるの?」 「私は買い物だけど……美咲こそ何しに来たの?」 話し方がなんとなくボーイッシュな子だな。 一人称はボクだと予想してみるか……。 重てぇ荷物を地面に置き、話をぼんやり聞きながら俊一は考える。 「ん?ボクは暇だったから本でも買おうと思って来たんだよ」 よっしゃ正解! つーか、女の子が男子のように『ボク』って言うのはどうなんだ? まぁ個人の勝手だから別にいいけどさ。 「ところで由美、隣にいる金髪でF〇のクラ〇ドみたいな彼は誰?」 美咲と呼ばれてる彼女が俊一の方へ話を振ってきた。 っと、俺の自己紹介をしてなかったな。 これじゃあジェントルメンとして失格だぜ。 「ゴメン、紹介が遅れた。この美男子は俊一。私の彼氏だよ」 「オイコラ由美。さらっと普通に嘘つくなよ」 「えっ?彼氏!?」 違います。 違うから信じないでください。 うん、でもまぁ、由美よりはよっぽどまともな人みたいだ。 俊一は直感でそう思った。
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