星空

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風の冷たい三月の夜、ビルの屋上にいた。 満天の星空、街の光、足元に連なる車のライト 男はフェンスの向こうにいた。 「落ちたら死んじゃうよ」   「そうだろうね」 「ぢゃこっち来なよ」 「知ってるかい?人を殺すのに凶器はいらないんだ…ただ退屈を与えればいい…」 「でも…」 言いかけた俺を残し、男は視界から消えた 下を覗くと黒いシミが見える。 彼の行動で周りの人は非日常を味わい、退屈どころではないだろう… 皮肉なものだ。
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