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古く錆びついたドアを拓也はこじ開け、二人は廊下へ出た・・・ 拓也 有紀「うっ!!!」 二人は突如鼻を刺すような強烈な異臭に襲われ、思わず手で鼻を覆った。 そして目の前にした光景に驚き顔を見合わせた・ 有紀「学校?」 拓也「・・・あぁ」 二人は自分たちが何処に居るのか初めて知った。 今は使われてないのは一目瞭然だが、確かに学校だ。 ただ普通の廃校と違うとこと言えば・・・ 窓という窓はすべて取り外されていて、代わりに見るからに頑丈そうな鉄合祀が狭い間隔で列んでる。 明かりは相変わらず豆電球で五メートルに一個位の間隔で吊されていた。 そして・・・至る所にベッタリとこびりついている血。 二人を襲った異臭の正体は血の匂いだった。 有紀「なんなのこれ」 有紀は唖然とした。 もちろん拓也も凄まじい光景にゾッとしたが、勇気を出して有紀の手を引き言った・・・ 拓也「行こう・・・優太を迎えに」 有紀はまた黙って頷き、二人は廊下に書かれた矢印に従い恐る恐る歩きだした・・・ まさか、あんな恐ろしい事が待ってるとも知らず
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