81人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
古く錆びついたドアを拓也はこじ開け、二人は廊下へ出た・・・
拓也 有紀「うっ!!!」
二人は突如鼻を刺すような強烈な異臭に襲われ、思わず手で鼻を覆った。 そして目の前にした光景に驚き顔を見合わせた・
有紀「学校?」
拓也「・・・あぁ」
二人は自分たちが何処に居るのか初めて知った。
今は使われてないのは一目瞭然だが、確かに学校だ。
ただ普通の廃校と違うとこと言えば・・・
窓という窓はすべて取り外されていて、代わりに見るからに頑丈そうな鉄合祀が狭い間隔で列んでる。
明かりは相変わらず豆電球で五メートルに一個位の間隔で吊されていた。 そして・・・至る所にベッタリとこびりついている血。
二人を襲った異臭の正体は血の匂いだった。
有紀「なんなのこれ」
有紀は唖然とした。
もちろん拓也も凄まじい光景にゾッとしたが、勇気を出して有紀の手を引き言った・・・
拓也「行こう・・・優太を迎えに」
有紀はまた黙って頷き、二人は廊下に書かれた矢印に従い恐る恐る歩きだした・・・
まさか、あんな恐ろしい事が待ってるとも知らず
最初のコメントを投稿しよう!