原爆か、殺人光線兵器か

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昭和17年6月5日、山本五十六率いる日本艦隊がミッドウェイ海戦で大敗し、翌7月8日、今後の方針を検討するために、「第一回物理懇談会」が都内某所で開かれました。 日本を代表する物理学者や軍関係者が集まりました。 そこで、起死回生に向けた様々な奇抜な秘密兵器のアイデアが提言され、それらの提言が実現可能かが討議されたのでした。 そこで出されたのが、ウラン235の原子が核分裂を起こす際に放出される大量のエネルギーを利用した「原子爆弾」構想と、大出力のマイクロ波をB29爆撃機に照射して、パイロットを殺傷する「殺人光線」構想だったのです。
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