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俺はモンスターを倒し終わったから家に帰っていた。
自分で言うのもなんだが俺の家はかなりでかい。
漆黒の羽で幹部として頑張ったしモンスターを退治すると多大な謝礼金がでる。
だからついつい家も大きくなっていくものだ。
そんな中、家に帰る途中で盗賊に出会った。
俺は近道のために盗賊がでやすい場所を通ったのが失敗だったみたいだ。
盗賊は非常に厄介で弱いくせに群れる。
しかし今回盗賊は俺を避けた。
何だろうと思ったらちょうど盗賊はひと仕事終えた後だった。
そのまま通り過ぎようとした時に手を鎖で繋がれた少女がいた。
手を鎖で繋ぐということは奴隷ということであり、少女の場合は高く売れるのだ。
俺も良心があるとは言い難い仕事をしているがあちこちボロボロであざだらけの少女を気の毒に思った。
すると少女は俺の足元に吹っ飛んできた。
これも運命だと思って俺は少女を助けることにした。
「てめえら。誰にケンカうってんだ?」
盗賊は急に目つきを鋭くしながら剣を抜いた。
俺は背中のバスターブレードを抜いて構えた。
「随分とでかい剣じゃねえか」
俺は少女を後ろにどかした。
「御託はいい。かかってこい」
もちろん俺はめんどくさいので本気で戦った。
数分で終わった後に少女を見た。
同い年ぐらいだがしっかりした感じの少女だった。
「大丈夫か?」
そういって俺は手をとって起きあがらせる。
「ありがとうございます。実は私は盗賊に親を殺されたのです」
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