組織の思惑

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俺は組織を抜けたが金銭的には全く困っていなかった。むしろ逆の状況だ。 そんな俺はギルドに行って依頼を受けに行くことにした。 「クロ、馬車」 地球では石油などが失われ、車が全くなくなった。 ヘリなどもなく、昔の時代をみんな望んでいた。 かつては大きな車であっちこっち行っていたのだが石油がないんじゃしょうがない。 しかもただないんじゃなくて存在しないのだ。 ノストラダムスの大予言が当たるとは露ほども思っていなかった。 モンスターがあちこちに現れてしかもそれを討伐するために燃料を使いすぎて石油がなくなるなんて誰が予想できただろうか。 しかしモンスターについては別だ。 漆黒の羽の科学部門が超低コストで作り上げたものだからだ。 そしてそれをやり遂げたやつが災禍のマッドサイエンティスト、シャオウだ。 「主、依頼を受けに行くにしては早くないですか?」 「…久しぶりに大物を狙う」 (私がちゃんと守ってあげるね) 「ああ。クロ、後ろ向いてて」 「……?はい」 俺は雫と分離した。 資料によると1日だけ分離でき、1日たつと元に戻るらしい。 さらに1日たてばまた分離できるようになるらしい。 なんて面白いんだろうとは思ったら負けなんだろう。 分離した俺は馬車に乗った。 クロが驚いていたが説明した。
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