組織の思惑

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ようやくたどり着いた俺たちは馬を降りて協会に行った。 美紅と雫が馬番でいる。 二人がいれば馬は盗まれないし確実に安全だ。 俺は背中に剣を背負っていつもの女の子のところに行った。 「いい依頼は…ありますか?」 「う~ん、どうでしょうね」 「意地悪なあなただからわざと隠してたりしません?あなたの技量なら容易でしょう」 「ふ~ん。あなたは身内の秘密を話せますか?」 この質問は身内の秘密を話す覚悟ぐらいがないとできないほどの依頼ということだ。 「それほどの依頼なら…なかなか賞金がでそうだ。じゃあ依頼を契約しようか」 「なぜ依頼を簡単に契約するんです?説明してないのに」 「身内のことを…聞かれませんでしたから」 「ふふふ。そうですか」 そう言われ、書面を渡される。 内容は…近くのならず者を討伐するのか。 しかしこの報酬、明らかに損をしない。 人数にもよるが剣を使うまでもないだろう。 そのならず者が相当強いか相当数が多いかだ。 やはり考えても仕方ないので俺は美紅たちの元に戻り、馬を走らせた。 雫がいるから負けないだろうと思いつつ
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