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雫の強さをみる限りならず者なんかに負けるハズはない。
しかしこの報酬はおかしすぎるのだ。
まるで根回しされた罠のように。
「ご主人様、あれじゃないですか?」
そこには数人の男の集団がいた。
クロは高く飛び上がると村人を脅しているならず者と対峙した。
ならず者が剣を抜くと同時にクロも剣を抜いた。
雫もクロのそばにいて木刀を構えている。
木刀好きだな。
そのすぐ後に雫は木刀をすごい速度で振った。
数人の男が倒れ、残ったのは三人だった。
あの三人かなり強いな。
一人が俺の方に向かってきたので俺は馬から下りた。
俺は相手に砂をかけて一目散に逃げだした。勝てねーもん。
すると俺の前に美紅がたった。
「待て。美紅じゃ危ない」
「心配してくれるなんて幸せです」
「は?違う。危ないしメイド減るし」
「任せてください。勝ちますから」
そう言って美紅は俺の制止を聞かずに腰の剣を抜いた。
美紅はギラリと光る短剣を斜めに構えた。
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