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「とうとうここがバレちまったか」
俺はなにも言わずに男を睨みつける。
理由は人体実験ですらイラつきを覚えるようなことなのにカプセルに閉じ込めて自由を与えないからだ。
他人だからって見捨てるわかにはいかない。
「随分と怖い顔で睨んでるな。言っておくがそいつを実験したのは俺じゃねぇぜ」
「どういうことだ」
「なぜならそいつはまだ実験してねぇからな」
「この野郎」
俺は武器がないかあたりを探してみるがなにもない。
俺が破壊した壁もコンクリートじゃないから武器にすらならない。
「なにしてんの~」
この声は確か木刀を持っていた女の子だ。
「おい君。木刀を貸してくれ」
「ごちゃごちゃうるせー」
科学者がスタンガン片手に突っ込んできた。
俺はとりあえず下がったが木刀の女性は下がらずにスタンガンの男を蹴り上げた。
木刀を使うまでもないってことか。
やはり女の子の実力はかなり強いらしく組織員を全滅させたのは信じざるを得なかった。
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