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(が…合体した)
「合体装置があるって研究レポートに書いてあった」
(なんで早く言わないのよ。馬鹿)
俺は頭の中で馬鹿馬鹿言ってる雫を無視しながら研究レポートをパラパラとめくる。
すると足が勝手に出口に向かって歩いて行く。
(こうやってあたしが足を動かそうとするとあたしの足になるの。あなたの足を見てみなさい)
俺は無言で足を見る。
すらりとした綺麗な足になっていた。
しかし立ち止まったら足が元の俺の足に戻った。
こんな科学力があるんなら楽に金だって稼げるだろう。
なぜ人体実験なんかするんだ?
そう思いつつ少女を背負った。
「おい雫。この子パンツ履いてないぞ」
(あんたがズボン脱いで履かせればいいでしょう)
「えぇぇ。なんでさー。変態じゃん」
(そこの女の子と同じ格好すればいいじゃない)
「わかったよ。パンツあるだけましだからな~」
よく考えれば足を変化させたときに靴まで変化してたからお前が脱げよ。
とは言えなかった。
結局パンツ一枚で警察に保護されたのは言うまでもない。
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