失恋

8/8
前へ
/36ページ
次へ
「お前さ、いつから誠の事・・好きだったの?そういうそぶり、みせなかったからわかんなかった。」 「結構前から。小4くらいからかな。」 「知り合いになってすぐ?」 「うん。」 「じゃあ、サッカー推薦蹴ったのも・・」 「そう。誠と一緒にいたかったから。」 そうか・・。 あれ、でも、 サッカー推薦蹴った後に誠に告白した、よな。 「でも、あれ。誠に告白したのって推薦、蹴った後でしょ?」 「うん。」 「振られないって自信、あったんだ。」 「そんなことねえよ、めちゃくちゃ恐かった。ってか告白っするつもりは・・もともとなかったんだよ。」 へ? 「卒業式あと、俺ら二人でお前の事まってたじゃん。その時に、あ、いおうって思って。」 「・・すげえなお前。」 まじすげえよ。 俺は・・ いったいそういうチャンス 何回あったんだか。 「なあ大樹。」 「ん?」 シュンはうつむいた。 「俺・・すげえ誠が好きだよ。好きで好きでたまんない。絶対、手放したくないんだ。」 顔が赤くなってる・・。 すっげえ照れ隠し下手だな。 俺の想いと、一緒だよな。 「いいんじゃない?誠も・・きっと同じだよ。」 「健に言ってもらえると素直に嬉しいよ。」 そう? 俺は笑ってシュンの頭を ぐしゃぐしゃってした。 「なんだよ~大樹。」 「うるせいっ!!」 女ずきなシュンが 真っ直ぐ誠を見ていた。 俺が文句言う権利なんて なんもないよ。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加