失恋

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「たーいき!!はい、借りてた漫画。」 「おせえよ。」 夕食の後、 誠が3週間前に貸した漫画を やっと持ってきた。 誠が俺の隣に座る。 いつものことだ。 いつものことなのに・・ いつも胸が高鳴る。 「シュン、でもよかったな遠くの中学行かなくてさ。」 シュンはサッカーが めちゃくちゃ上手くて 中学の推薦もきていた。 それなのに全部蹴って 俺や誠と同じ中学に 入学することが決まっていた。 ふと、シュンの話題を出す。 誠が急に頬をあからめた。 なんだ? 「シュンのことなんだけどね・・」 「ん?シュンがどうかした?」 「いや、どうもしないんだけど・・」 「なにさ、気になるじゃん。」 「シュンが・・」
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