追試(1)親への愛

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「宇佐美さん…来るなら来ると言って下さいよ」     宇佐美はニヤリといたずらっぽい笑顔を見せる。     初老の男性が見せる少年のような笑顔。     恭一は内心ではこの笑顔が気に入りつつあるが口には出さない。     そのままスタスタと洋服屋に向かう宇佐美。     仕方なく、という表情で恭一が後に続いた。
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