シゴノセカイ

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初老の男性はほんの少しだけ、その目に哀れみの色を浮かべながらも事務的に続けた。     「まぁ仕方ない。皆いづれ死ぬんだ。で、早速だがキミに良い報告がある」     「…なんですか?」     初老の男は青年に一歩近づくと、若干声のトーンを落としながらこう言った。     「審査の結果だ」     「審査?」     「おめでとう。キミは地獄行きとなった」
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