追試(1)親への愛

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「あれは、昨日の万引き少女…」     宇佐美は恭一の表情をうかがいながら、低いトーンで言った。     「知ってるのか?」     恭一は宇佐美の耳元に両手をあて、口を近づけると小声で話した。     「あの子、昨日スポーツ用品店で万引きしてた子ですよ。」     それから眉をひそめ付け加えた。     「今度は本屋で万引きか…」
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