シゴノセカイ

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「そんな…」     青年は今度は明らかな動揺の表情を見せる。     「そりゃボクも、自分が素晴らしい人間だとは思わないけど…」     青年が初老の男性に一歩近づく。     「でもどちらかと言えば正直な方だし、そんなに悪い事はしてこなかったし…」     泣き出しそうな顔を近づける青年の姿に、初老の男性は思わず吹き出しそうになった。
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