学校にて…

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ガララッ! 突然ドアが開きクラス全員が驚き、ドアを見る。 「間に合った…おはよう…」 息を切らしたクロが立っていた。 するとある少年が、 「オッス、クロ!夏休みでもやっぱり性分ってのは治らないね~」 茶髪のチャラ男っぽい少年がクロに向かって言った。 「お前が言うな!ヤジ!お前も今の携帯画面、何が映ってんだ?」 ヤジと呼ばれたさっきの少年がビクッとなり携帯を閉じた。 「性分ってのは治らないね~」 クロがヤジの頭を撫でながら言って黒板から見て三番目の列の五番目の席に座った。 どうやらここがクロの席らしい。 「ねぇ~チャミ~俺の斜め後ろのエンジェルはまだ入って来ないの~?いつになったら代わりの子が来るのさ~」 クロが隣に座り友達とぺちゃくちゃ話しているチャミと呼ばれた前髪をピンで止めた、ミディアムショートの少女に言った。 チャミは、 「あっクロ!オハヨー!あっそうだ!今日来るらしいよ!」 とクロに言った。 「マジ!?見た!?」 クロが席を立ち上がり、チャミに聞いた。 「いや、私は見てないけど~(笑)リンダが見たって~だよね?」 チャミが一緒に話していた友達の一人のリンダに聞いた。 「うん、今日の朝、先生が話してたの~」 リンダと呼ばれた黒人の少女が言った。 「ヤターーー!!」 クロは両手を挙げて喜んだ。 その時、ドアを開けて、先生が入って来た。 「はい!みんな久しぶり!どう?課題はやってる?じゃあこのあと集会なので、すぐ廊下にならんで~」 その後、集会が終わり、先生が教室で、 「クロ、喜びな、あんたが待ってたエンジェルが来たわよ!」 と言って、廊下に出て、一人の少女を招き入れた。 その少女は… (あれ?あの子は… !!あっ!展覧会にいたあの綺麗な子だ!!わぁお!なんてドラマチックなの!) 先生は少女に黒板に名前を書くように告げ、チョークを渡した。 少女がゆっくりと名前を書き始めた。
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