プロローグ

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プロローグ

ある町の裏路地に一匹の猫がいた。その体は真っ黒で町の人々からは『悪魔の使者』と呼ばれ嫌われてきた。この猫が町を歩くとどこからともなく石が投げられた。 もう孤独には慣れていた。むしろ最近はそれを望んでいた。誰かを思いやるなんてこの黒猫には出来なかった。 この日も町を歩いていると石が飛んできた。その石は黒猫に当たった。まわりの人間はそれを見て笑いまた石を投げてくる。黒猫はその場から逃げるように走り出した。
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