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「セイル、会いたかったよ!何年も呼んでくれないから契約破棄されたとおもったぐらいよ。この女泣かせ!」
「お前、うるさい。バカ女、ここにいる女の人達の魔法を解いてくれ。10秒でだ」
「うえーん、セイルがいじめるよ。か弱い女の子に重労働をさせるよ」
ウンディーネはそう言いながらも命令通りに魔法を解いていった。もちろん叩くとかいう野蛮な方法ではなく、ウンディーネの魔力の水を飲ませ、中和するという方法だ。
「疲れた、休みたい。セイルおんぶしてよー」
オレはウンディーネを無視し、扉の方へ向かった。ここの兵士の無能さは分かっているが一応用心に越した事はないよな。オレは扉の鍵を閉め、魔法でキツく扉を接着した。
「何やってるんだ?」
ウィルが不思議そうに質問する。
「時間稼ぎさ。この人数で屋敷内を移動するのは無理だからな。ちょっとした魔法をかけるんだが時間がかかるんでね。ところでイルと話はついたのか?」
「うん。イルはオレと一緒に来るってさ」
「そうか、良かったな。そうだウィル、頼みがあるんだがいいか?」
「なんだ?」
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