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「ふう、ここが住居区か」
さすが貴族の住居区だけあって作りが豪華な家が並んでいる。中には庭に噴水、良く分からない彫刻などがある所もある。
オレはとりあえずガレージ伯爵の屋敷を尋ねることにした。貴族の住居区なんて来た事ないからな。
通りを散歩している二人の貴婦人を見つけオレは声をかけた。
「あの、少し尋ねたい事があるんですが」
「はい?何でしょう?」
二人の貴婦人は振り向くと笑顔から一転少し冷めたような目つきでオレを眺めた後
「身分の低い者が話しかけないで下さい」
と言って去ってしまった。
ああ、そうだった。ここの貴族のほとんどがプライドが高くて能無しだった事をすっかり忘れてたぜ。まったく、階級ばっかりに固執しやがって。
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