繁盛への第一歩

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「フェリシアさんは、なんであの二人と?」 「ああ、わたしの友人の子からなんだがちょいとお願い事をされてね」 「あの二人をかくまってくれとか?」 フェリシアさんは驚いた顔をする。 「勘がいいね、その通りだよ」 あの男が強力な後ろ盾がいるとか言っていたからな。フェリシアさんなら納得できる、人脈もあるし財産もあるし何よりこの都市では上級貴族並の権力を持ってるからな。 「おい、あんた達。ちょっとこっち来ておくれ」 フェリシアさんがそう言うと二人は、話しをやめてこっちに来た。 「色々と話し合わないとね。まず、その縛ってある男とホテルで気絶している男、どう始末するんだい?」 オレとフェリシアさんは、二人の答えを待つ。普通なら残酷な答えを出すしかないが……。 「魔法薬を使います」 「なんだい魔法薬って?」 「魔法薬は人体に様々な効果をもたらす、薬です。わたしは母から魔法薬を幾つか渡されました、その内の一つに忘却薬があります。これを使えば私達がどこに行ったのか分かりません」
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