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「カリムは料理出来るか?」
「多少なら」
「なら、お前はオレと一緒に料理を作ってもらう。いいな?」
「分かりました、ところで一つ伺いたいのだが?」
「どうした?」
「この店は看板は出さないのか?何時から営業だとか、何料理の店なのか分からないと客は入って来ないと思うのだが?」
おお、カリム。オレはお前を誤解していたようだ、最初はいけ好かない奴だと思っていたがまさかそんな貴重なアドバイスをしてくれるとは。
「それにこの店、外の外見を良くした方が良い。花でも飾れば少しは良くなると思うのだが?」
オレはカリムのアドバイスをしっかりと脳に刻んだ。雨が上がったらさっそく試そう。
「騒がしいぞ、セイル」
「何かあったの?」
「ウィル、イル。起こしちまったか?悪かったな」
「いいよ、それよりその人達だれ?」
ウィルとイルはカリムを興味あり気に見る。
「こいつは、今日からここで住み込みで働く事になったカリムだ」
「よろしく」
「えーっ!セイルお兄ちゃんここに住ませるの?イル達はダメなのに?」
「あのなイル、タダで住ませるわけじゃないんだ。住むかわりにここで働くんだよ」
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