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オレはカゴを調理場に置き、朝食を取り直す。アルフィナも席につき朝食を取っている。
「アルフィナ、これからはあまり一人で出歩くなよ?ネールも気をつけてくれ、いいな?」
「はい」
「申し訳ありません」
「まあ、次からは気をつけてくれればいいから」
オレ達が朝食を取っていると窓から魔法便が入って来た。魔法便はオレの上に止まり、手のひらに落ちた。
「誰からだ?」
みんなの視線がオレに集まる。
「お!アルフィナ、アルビナからだ」
「え!母から?」
「アルフィナお姉ちゃんのお母さん?ねぇ、セイルお兄ちゃん何て書いてあるの?」
オレは手紙を広げ読み始める。
「セイル、久しぶりですね。アルフィナがお世話になっています、友であるあなたに迷惑をかけるのは忍びないですが、あなたの協力に心から感謝します。どうか、アルフィナを守って下さい。また機会があればゆっくりお話しましょうね。娘をよろしくお願いします。森の世の幸多き日を我が友のセイルに」
オレが手紙を読み終えるとアルフィナとカリムは懐かしそうに、ウィルは羨ましそうな表情をする。ネールはコーヒーを飲みながら笑みを浮かべている。
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