あたしと妹

離婚宣言

看護婦だった父の妹の
奈緒おばちゃんは
ばぁちゃんから父の状態を聞き
母と一緒に父を
精神病院に連れて行く
計画を練った。

でも、精神病院で父は正常なフリをし、
医師に検査をすすめられても、
それを断った。

今は、本人の同意がなくても
入院できる制度があるらしい、
あの頃はまだそんな制度は無かった。

父は

『精神病扱いしやがって!!
オレに恥をかかせた。』

と言って、病院に連れて行った奈緒おばちゃんを目の敵にしだした。

そんなこともあって、
奈緒おばちゃんは
家に寄りつかなくなった。

また一人、
父を抑えられる人が居なくなり

ばぁちゃんと父の喧嘩の回数も
だんだんと増えて行った。