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「では皆さん!!シュラさんに何か質問はありますか?」
「はい!!」
一人の少年が瞬時に手を上げた。
「はい、アレン君」
「どうしたらあんなに強くなれるんですか?」
アレンはシュラの目を真っ直ぐ見据え、シュラもアレンの目を見据えていた。
「…鍛練をし続ける。
毎日毎日…飽きることなく続けるんだ。」
「わかりました。」
シュラの返答にアレンは満足したようだった。
その後もいくつか質問を受け、ティエラは子供達を帰した。
ティエラは道具を片付け始め、シュラも一応手伝い、ティエラの家に来た。
「そこら辺に座って。
今お茶でも入れるから。」
「…ティエラ。」
シュラはティエラを引き止め、昨日見付けた剣を差し出した。
「なんですか?」
ティエラは首を傾げながら剣を受け取った。
「俺が小さい頃に使っていた剣だ。
護身用にでもなるかと思って持って来た。」
「!!??」
ティエラは驚き、一応剣を抜いてみた。
「…軽い…綺麗…」
「俺が子供の時に使ってた剣だからな、軽い。
綺麗なのは昨日手入れしたからだ。」
ティエラは覚束無い手付きで剣を鞘に収めた。
「ありがとう。」
ティエラは嬉しそうに剣を抱え、そのまま台所へ消えた。
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