第三章 模擬戦

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「では皆さん!!シュラさんに何か質問はありますか?」 「はい!!」 一人の少年が瞬時に手を上げた。 「はい、アレン君」 「どうしたらあんなに強くなれるんですか?」 アレンはシュラの目を真っ直ぐ見据え、シュラもアレンの目を見据えていた。 「…鍛練をし続ける。 毎日毎日…飽きることなく続けるんだ。」 「わかりました。」 シュラの返答にアレンは満足したようだった。 その後もいくつか質問を受け、ティエラは子供達を帰した。 ティエラは道具を片付け始め、シュラも一応手伝い、ティエラの家に来た。 「そこら辺に座って。 今お茶でも入れるから。」 「…ティエラ。」 シュラはティエラを引き止め、昨日見付けた剣を差し出した。 「なんですか?」 ティエラは首を傾げながら剣を受け取った。 「俺が小さい頃に使っていた剣だ。 護身用にでもなるかと思って持って来た。」 「!!??」 ティエラは驚き、一応剣を抜いてみた。 「…軽い…綺麗…」 「俺が子供の時に使ってた剣だからな、軽い。 綺麗なのは昨日手入れしたからだ。」 ティエラは覚束無い手付きで剣を鞘に収めた。 「ありがとう。」 ティエラは嬉しそうに剣を抱え、そのまま台所へ消えた。
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