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「まぁいい。その状態で聞け。
俺は戦いは好きだが戦争は嫌いだ。」
「…だからなんだ?」
多少矛盾していたが、そこは気にしない事にした。
「それで、俺は勝手に色々調査してたんだ。
そうすると、色んなもんが見えてきた。
一つだけ警告しておく。
国の上層部には気を付けな。
それだけだ。
んじゃ!!」
「待て!!何故それを俺に言う!?」
「あぁ、前に戦った時にお前さんからは邪悪な感じがしなかったからな。
ただそれだけだ。」
シークはニカッと笑うと窓枠から消えた。
シュラは急いで窓の外を探すが、シークは既にどこにもいなかった。
「…シュラ?あの人って昨日の…」
「あぁ、ソウラス国の軍人だ。」
シュラは剣を収め、座った。
「追わなくていいの?」
「…意味が無い。
追うにしても、もう逃げられた。」
「そう…」
ティエラも座り、シュラをチラチラ見る。
「…何か言いたい事があるなら言え。」
「じゃあ遠慮無く。
毎週この日に授業やるんだけど、来れる時に来てくれない?」
「…暇ならな。」
シュラはお茶を飲み干し、立ち上がった。
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