592人が本棚に入れています
本棚に追加
城の庭は支度をする兵で溢れ、馬や積み荷を引っ張る人や、武器の手入れをする人がいた。
その中をロイ達一行は歩く。
「…今回はシエルも俺達のチームに入る。」
「そうか。やりやすいな。」
シュラは周りを眺めながらロイについていく。
「作戦についてだが、まずテスク国に着いたら、決められた部隊に分かれ、街を制圧。
俺達はこの三人で一つの部隊だ。
制圧の際に一般市民は殺すな。
抵抗するなら取り押さえ、本陣へ連れ戻す。
兵隊は殺しても構わない。
そして、街を制圧して、城に着いたら、城の壁を三ヶ所破壊して城内に侵入。
破壊箇所は正面入り口、城の後ろ側、右側だ。
俺達は正面入り口からの侵入になる。
城に侵入後は王室を目指し、王族は殺さずに捕縛。
一応作戦はこうだ。」
「…上手く行けば…な…」
「あぁ、上手く行けばだ。
しかし、ソウラス国の脅威が無ければ、軍力で言えば俺達の方が上だし、前回はいくらか兵を潰し、拷問して、情報も吐かせた。」
「…結果、勝てると確信したのね。」
「そうらしい。」
ロイの顔は少し曇っていた。
最初のコメントを投稿しよう!