第三章 模擬戦

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城の庭は支度をする兵で溢れ、馬や積み荷を引っ張る人や、武器の手入れをする人がいた。 その中をロイ達一行は歩く。 「…今回はシエルも俺達のチームに入る。」 「そうか。やりやすいな。」 シュラは周りを眺めながらロイについていく。 「作戦についてだが、まずテスク国に着いたら、決められた部隊に分かれ、街を制圧。 俺達はこの三人で一つの部隊だ。 制圧の際に一般市民は殺すな。 抵抗するなら取り押さえ、本陣へ連れ戻す。 兵隊は殺しても構わない。 そして、街を制圧して、城に着いたら、城の壁を三ヶ所破壊して城内に侵入。 破壊箇所は正面入り口、城の後ろ側、右側だ。 俺達は正面入り口からの侵入になる。 城に侵入後は王室を目指し、王族は殺さずに捕縛。 一応作戦はこうだ。」 「…上手く行けば…な…」 「あぁ、上手く行けばだ。 しかし、ソウラス国の脅威が無ければ、軍力で言えば俺達の方が上だし、前回はいくらか兵を潰し、拷問して、情報も吐かせた。」 「…結果、勝てると確信したのね。」 「そうらしい。」 ロイの顔は少し曇っていた。
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