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シュラはリリアの王室を後にして、廊下を歩いていた。
(…今日は疲れたな…
このまま兵舎に戻って一眠りしよう…)
兵舎とは、家を持たない兵が寝泊まりするアパートみたいな物で、城の敷地内にひっそりと建っている。
シュラは兵舎に着き、管理人のおじいさんに挨拶をして、部屋に入った。
部屋に入るなり、腰の剣を壁に立て掛け、ベッドに横になって深い眠りについた。
「…さん…兄さん、待ってよ。」
「ほら、早く行かないと鍛練場がとられるぞ。」
「わかってるけど、剣が重いよ。」
「…仕方無いな。
持ってやるから急ぐぞ。」
兄さんと呼ばれる男は優しく微笑み、シュラの剣を軽く持ち上げて、走り始めた。
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