第三章 模擬戦

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「シュラ、装備はそれだけでいいのか?」 ロイ達は武器売り場の前に来た。 シュラはロイに言われ、武器売り場の武器を眺める。 「長期戦になるだろうから、一応買っといた方がいいかもな。」 シュラは短剣を手に取り、抜いてみる。 刀身は50cm程度で軽量だった。 「…これにする。」 シュラは売り場のおやじにお金を渡し、短剣を腰に差した。 「シエルはいいのか?」 「私は買わなくても、弓3本持ってるから平気。 矢は支給製だから心配無いし。」 シエルは模擬戦の時は弓矢だと、周りの観衆に被害が及ぶため、剣で戦っていたが、本来は弓矢を使って戦う。 「よし、他に必要な物はあるか? 無いみたいだな。 じゃぁ、本部に行ってサインするぞ。」 サインとは、出兵する兵が名簿にサインする事で、出兵人数の確認の為と、出兵を辞めた兵の穴埋めをするための物である。 三人は無事にサインを終えて、後は出兵を待つばかりとなった。
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