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念の為にもう一度だけ学校に入る前に携帯を鳴らしたけど、やはり誰も出なかったので俺は教室に向かった。
教室に着いた俺は走った疲れたを癒やそうと自分の席に座ったら、机の上に普通に携帯が置いてあった。
……牛丼返せよ。
何はともあれ無事に見つかった自分の携帯を右に、凛の携帯を左のポケットにしまって俺が学校を出ると……雨が当たってきた。
しかし幸運にもまだ小雨。ボルトより速く走ればあまり濡れずに帰れる。
非の打ち所がない完璧な理論を導き出した俺は家へと全力で走った
「ったく、帰宅部が速く走れる訳ないだろ。まず体力がねぇよ」
俺はドラマとかにありそうな鉄橋の下の芝生の上で、濡れたカッターシャツを絞っていた。
理由は簡単。家に着く前に大雨になると同時に俺の体力が底を尽きたからだ。
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