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俺、手伝ってくれとか一言も言ってないんだけど。
でもそんな事言ったらまた殴られるんだろうな。
……仕方ないか。
「じゃあ、コイツの身の回りの物を買いに行こう」
そういう事で、俺たちは近くのドラッグストアーに向かう事にした。
まぁ近くと言っても歩いたら二十分は軽くかかる距離だ。
それでも挫けず歩いて半分ぐらい進んだ辺りで、何だか周りの視線が気になってきた。
きっとあれだな。今日の晩御飯どうする?♪
……とか聞いたら確実に家族に見られるだろう。
しかーし、俺はこんな所で引くような男じゃない。
「なぁ、今日の……」
「うるさい!」
また何も言ってないのに拒否された。……何だよ、君は俺のことが嫌いなのかい?
「あの、俺まだ何も言ってないんですけど……」
「どうせ¨今日の晩御飯どうする♪?¨とかバカな事言おうとしたんでしょ?」
音符の位置まで完璧ですか?そうですか。
常々思っていたけど、凛って超能力者じゃないのかな。
あまりの能力の高さに俺はNASAに電話でもしようかな?って考えてたら……いつの間にかドラッグストアーに着いてた。
「あんたの事は普通よりちょっと嫌いなくらいよ」
え、そのタイミングで!?
うぅ……悲しいのう。
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