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別に先生を追いかけても良かったけど、そうすると真実と認めたみたいだから、明日誤解を解けばいいや。
それとオムツはMサイズを買うことにした。
そして一杯になったカゴを持って俺達はレジに向かった。
「八千八百円になります」
え、凛何買ったの?俺まだ高校生だよ、親の仕送り生活だよ?……まぁ、いいか。
「はぁい」
心の中で少しの葛藤はあったけど俺は素直に一万札を何か支払いする皿みたいな所に置いた。
それを見て凛は不思議そうな顔を浮かべていた。
こいつ、俺を貧乏人だと思ってやがったな?
俺だってもし子供が出来た時とかって色々妄想してちゃんとヘソクリあるんだからな。
「お~も~い~。凛、一個持って」
そんなこんなで買い物を済ませてドラッグストアーを出た俺達だが、買いすぎたから袋を三つも持つ羽目になった。
さすがに重いので手伝いという名目でついて来た凛に、一つぐらい持ってもらいたい趣旨を伝えたんだけど。
「あんた帰宅部なんだから、運動が必要でしょ?」
そう言って凛は一つも持ってくれなかった。
その言葉に思わず俺は固まってしまったが、ポン、ポンと、そんな俺を慰めるように後ろの雄太が俺の肩を叩いた。
……今夜は泣いてもいいかな?
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