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そのままいつものように何も無く時が過ぎるかと思っていたんだ。
「本当にその子育てるの?」
するとまさかいきなりのシリアスな展開!!
俺、昔からそーいう真面目な話とか苦手なんだけどな。
しかし凛は真っ直ぐな瞳で俺を見ている。
惚れてまうやろぉーー!
何て間違っても言える雰囲気では無かった。
だから俺は……うん、とだけ答えておいた。
「はぁー……」
そしたら凛はため息を一つした。
それは俺がそう答えるのを最初から分かっていたようだった。
分かっていても聞いたのは一応ここに来た意味を成す為だろう。
「でも親が見つかったら返すんでしょう?」
……そんな事無かった。凛は俺がそう答えると見越していたらしく、その証拠にカバンから何やら紙を取り出した。
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