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「すいません、ありがとうございました。何か送ってもらっちゃって」
バタン、と車のドアを閉めて後部座席から降りた俺は、運転席の外から軽く頭を下げた。
「いいのよ、私達も楽しかったから」
そう言って運転席とその奥の助手席から返事をする二人。
もう夕日も沈みかけで周りも結構暗くなっていたのに、二人のその笑顔は最高に輝いていた。
全く、もう……
惚れてまうやろぉーー!!
「そう言ってもらえると嬉しいです」
そんな笑顔向けられたらもう誰だってイチコロになるよ。
青年実業家もこうして落とされたんだろうな。
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