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二年後、世界は各国の協力の下、復興を遂げた。乱れていたマナの流は、大樹『ユグドラシル』の目覚めと共に元に戻り、再び平和な時が訪れた。
いつの日か人々は忘れてしまうのだろうか。一人の少年の存在を、争乱があったことさえも。
しかし、忘れてはならない。先の争乱で多くの血が流され、多くの命が散った事を。罪を背負いながらも、生きとし生ける者を、世界を救った、姿無き王の存在を。
先の争乱の傷跡を残しながらも、人々は忘れることなく、束の間の平和な時を過ごしていた。
しかし、それは全ての余興に過ぎなかった。次なる驚異は直ぐ傍まで迫っていた。
これは、出逢いと運命が織り成す絆が紡ぎ出す物語。
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