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僕は、彼女が心配でたまらなかった。
一生支えていこうと思った。
僕が出来ることはなんだってしようと思った。
ただ1つ、大事なことを、僕は忘れてしまっていた。
彼女のたった一人の大事な家族のことを…
僕が彼女の家に行くと、妹は決まって自分の部屋へ行く。
気を使っていたのだろう。
僕は彼女しか見えていなかった。
妹がどんな気持ちで僕達を見ていたんだろう。
妹も辛くてしかたなかっただろう。
僕が唯一の家族である彼女を何時間も奪ってしまっていたのだから。
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