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病院には彼女の泣き叫ぶ声が悲しく響いた。
僕は何もしてあげられなかった。
ただ茫然と立っていた。
病室の窓から見える星空を見ながら…
その星空を涙のレンズを通して見ると、悲しみに満ちているように見えた。
そんな時間がどれくらい続いただろう…
親族の方たちが到着した。
涙を流す人、ただただ唖然とする人、何もわからずただ泣き叫ぶ彼女を見つめる少年。顔触れは様々だった。
僕は、静かに病室を後にした。
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