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「愛しい君へ
僕が家を出て君に手紙を出すのは初めてだね。でもこれは最初で最後の手紙になるだろう。
<中略>
僕の親友の名は''Holynight''
彼のこと頼んだよ。
より」
それは確かにあの人の筆跡であの人がこの猫と出会ってどれほど幸せだったかが書かれていた。
涙がポロポロ止まらないがそれでも猫…あの人の親友にお礼を言おうと頭を撫でようとしたら、すでに彼は息絶えていた。
「頑張ったんだね。Holynight。」
血まみれの顔を拭ってやれば彼はどこか満足そうに見えた。
私は彼をあの人が好きだったハルジオンの花の側に埋めた。
そしてあの人のために頑張ってくれたお礼としてアルファベットを一つ名前につけてあげた。
聖なる騎士は親友のもとに帰っていった。
<完>
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