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“殺傷能力”の無い攻撃。
“自殺”の禁止。
その二つ事実を結び付けると、ある残酷な解答が弾き出される。
時王はこれ程までに自分の予測が外れてくれと願った事は無かった。
「――この世で一番苦しい拷問って何だと思いますか?」
そんな言葉が胸に突き刺さった。
絶望だけが時王の全身を支配する。
“人ならぬ者”アルド=S=マーチスは冷酷な笑みを浮かべていた。
銀時計を片手で弄びながら、地に伏す時王を見下ろす。
「……貴……様……!」
「さあ、彼を――いえ、“蛇”を呼びなさい。
そこにいるんですよね?」
その問いには答えず、時王は素早い動作で側に落ちていた大鎌を拾い上げ、無我夢中で駆け出す。
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