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僕は夕日に背を向けると、家とは反対の方向へと歩いた。
しばらく行くと、何人かの子ども達の笑う声がした。
それは、一軒の古い平屋のアパートの一室から聞こえて来る。
あまりに楽しそうなその声に、僕は思わず破れた障子の穴から中を覗き込む。
中には幼稚園児くらいの女の子と、小学校3年生くらいの男の子。
それと、小学5年生くらいのしっかりした感じのお姉ちゃんの3人がいた。
お世辞にも裕福とはとても言えない、室内の家具や子ども達の身なり。
お母さんの姿は見えなかった。
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