ボロ屋

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3人は、プロレスごっこのような遊びをしていた。 「あっ、ニャンニャン」 1番下の女の子が、僕に気が付いた。 「本当だ!ノラかなあ?」 ひょろっと細い坊主頭の男の子が、障子の穴を覗く。 やばい!! そう思った僕が逃げようとすると 「待って!お腹空いてない?」 僕はお姉ちゃんに止められた。 そうだ、僕がこの家を覗いた理由が実はもう1つある。 魚の焼ける香りがしているのだ。 腹ぺこの僕にはゆだれが出そうないい香り。
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