お祖父ちゃん

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僕はあまりの心地よさにウトウトと眠りに落ちていった。 青い空が、緑の木々が、学校の校舎が歪んで見える。 体育館の赤い屋根。 屋上の柵。 揃えられた上履き。 そうだ…… どうして忘れていたのだろう。 僕は…… 僕はあの朝、全校集会へと向かう生徒達の波に逆らい屋上へ登り ……飛び降りたんだ。
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