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「ごめんな。お祖父ちゃんが側にいてやれなくて。
お前の気持ちに気付いてやれなくて。
本当に辛かったよな。
本当に本当にごめんな」
僕も気付いたら、お祖父ちゃんの腕の中で涙を流していた。
「咲子を許してやってくれないか?」
「お母さんを?」
そう言葉を発した僕はもう、高校生の姿になっていた。
「あいつも、今泣いている。
心から後悔しておる。
純……お前に厳しくしたのも、咲子なりにお前の事を心配しての事だ。
許してやってはくれないか?」
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