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「旦那様が御手を離されば治ります」
すると奥の部屋からコツコツと足音を立てながらメイド服を着た二十代半ばくらいのブロンズヘアーの長い髪で黒い瞳の女性が歩いてくる。
そしてヴァンはあっそうかみたいな感じでフェイから離れる。
「ふぅ……助かりました、ありがとうございますメアリーさん」
女性の名前はメアリーと言うようだ。
「いえ、お帰りなさいませフェイ様」
するとメアリーは深々と頭を下げる。
「それよりも爺は何処に行った?」
いきなりその話題に触れるヴァン。
「えっ…そ……それは」
フェイは汗をだらだら流しながら顔をキョロキョロさせる。
「怪しい……」
ヴァンはギロリと目を光らせる。
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